はたけやまクリニックではかなり以前より、「発達障害」と診断されたお子さんのことを相談できる、「ASD(自閉症スペクトラム障害)親の会」を月に１回開催しています。

 

重度の知的障害のある方などは手厚い福祉サービスが整備されていますが、軽度の知的障害やむしろ知能の高い高学歴の自閉症スペクトラム障害では支援が未整備で困り果てた本人や家族が少なくありません。

 

この会は、医師・スタッフ同席で、悩んでいる親御さん同士が安心して語り、大変さを受け止め合い、いい知恵を教え合い、情報を交換し合える場です。 これまでも多くの親御さんに参加いただき、 「初めて自分の思いを語って，初めて聞いてもらえてスッキリした」 「子供とのつきあい方がわかり、目からウロコが落ちるようだった」 「周囲からは子供を甘やかし過ぎだとか、親の怠慢だとか、苦労している上に意見をされて辛かった。しかし自分のやり方でいいとわかって安心した」 などの声が寄せられています。

 

現在、発達障害に関する本はたくさん書店に並んでいます。しかし実際の経験をしている人通しにしかわからない，細かいノウハウがあるものです。また同じ思いをしていないとわかり得ない苦労もあります。 当クリニックではこうした親御さんが、すこしでも落ち着いてお子さんとやってゆけるよう、こうした取り組みで支援をしています。

 

このたび、新しい試みとして、この会の前半に「ASDの基礎知識」として 医師による短い講義を組み込み，後半に意見交換会を企画しました。 新年、1月24日土曜日に開催いたします。 ご希望の方は、クリニックのスタッフ、医師にご相談ください。 (お子さんの状況や診断によっては参加できないこともあります)

 

※ 写真は院長の愛猫、金時