栄養について ー 私たちの食生活は大丈夫ですか?


今日は人類と食生活の話をいたしましょう。

人類の直接の祖先であるクロマニョン人は30万年前に登場したと言われています。このころの人たちは、狩をして動物や鳥を捕まえたり、植物の実を採集して食べて暮らしていました。その後石器時代を経て、農業の始まりは8,000~10,000年前にさかのぼります。

つまり我々が今のようにコメや小麦を中心とした食生活をしているのは、人類の歴史上ごく短い期間で、より長いそれ以前は野生の動物、昆虫や植物の実を食べて暮らしていたのです。

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その後、人類は食文化を築き、調味料、スパイス、出汁(だし)などが生まれ、各国の料理や家庭料理が生まれ、現在ではそれらの食事が冷凍やレトルト、コンビニ弁当になって、食べたい時にすぐに食べることができます。

さて。現代の我々のそうした食生活と原始人の食べていたトカゲや虫や木の実を比べて、どちらが豊かでしょう?

当然現代の食事は、石器時代とは比べ物にならないほど美味しいでしょう。しかし冷凍保存や電子レンジの使用によって、ビタミン類は損なわれるし、精製された小麦や砂糖は人間の体に必要な微量元素(亜鉛、銅、セレニウムなど)、鉄分などは失われています。

炭水化物と脂肪分だらけです。

それに比べて、原始人の食事は加工は最低限でしたから、ビタミン豊富で、生き物を丸ごと食べますから、たんぱく質はもちろん、ビタミン類、微量元素も鉄分もしっかり摂取していたに違いありません。

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出典:www.kenko-shokuiku.city.nagoya.jp

こうして、一見便利で豊かに見える現代人の食生活は、案外貧困なものだったりするのです。

精神科医療をしていて遭遇するたくさんの症状(不安、抑うつなど)、身体の不調の中にはこうした栄養の不良が元になっているものも少なくありません。

はたけやまクリニックではこうした栄養不良からくる心身の失調に、分子栄養整合医学(オーソモレキュラー)の立場から、検査治療を行なっています。詳しくは診察でご相談ください。

http://www.orthomolecular.jp/

(↑ 分子栄養整合医学の詳しいHP)

今後、当クリニックのHPでは、栄養と健康について、これからもお知らせと解説をしてゆきます。お楽しみに!

わたしたちが望むこと

例年にない寒い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日はうれしいお話です。

当クリニックを利用していた方で、絵画が得意な神谷(こうや)さんという方がいらっしゃいました。

神谷さんは、あるきっかけで障害者芸術祭に作品を出品したところ、みごと入賞しました!その後は個展を開いたり、作品が北九州市が製作したエコバックのデザインに採用されて販売されるなど、素晴らしい活躍をなさっています。

手記を拝見しても、神谷さんは大変辛く、生きづらい人生を送ってこられたことがわかります。しかし「絵画」を通じて世界と繋がり、そのことで大きく人生が変化しています。

私たちは皆、神谷さんのように素晴らしい鉱脈を持っていて、きっかけがあればそれを掘り起こすことができる信じています。そのためにはかなりの勇気と少しの助けがいります。

はたけやまクリニックは、神谷さんのような方が、たくさん増えてくれたらいいなと願っています。そして鉱脈があることを気づいてもらい、掘り起こすお手伝いができたら幸いです。

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写真は「しんしょうだより」20181月 第47号より

※掲載についてはご本人の許諾をいただいております。