イマドキの若いもんは

昔から大人は「今時の若いもんは」と若者に不満を述べてきました。なんと古代エジプトの遺跡にもそうした言葉が刻まれているのですから、昔から大人とはそういうものなのでしょうね。

人間の質が前の時代より悪いものなら、猿の時代が最高で今の若者の方がいちばん「だめな」ことになります。
そんなことがあるはずがありません。
私は時代によって、人間の質が上がったり下がったりすることはないと考えています。

多くの人が価値をおくことは、時代によって変わるものなのです。

今の時代の若者の良い点をあげてみましょう。かっこの中は大人から見て批判しそうな見方です。

・規範を守るため (若いのにとんがってない)
・周りとの調和を保とうとする (ギラギラしてない)
・社会のために何かをしたいという人が多い
・情報の取捨選択が上手
・欲張らない (ハングリーじゃない)

こうやって考えると、今の20代はこどものころからパソコンも携帯もあり、経済成長の鈍化し成熟した世の中に育った人たちのようです。

私たちは育った時代を反映した姿勢で生きているといえます。
今の20代は昔のイケイケの時代の日本に育った中高年から見たら物足りなさを感じるかもしれません。
でもきっとギラギラしていなくても、洗練されて人とのつながりを大事にする世の中を作っていく人たちなんじゃないでしょうか。